キリギリスが
懐
かしい庭先で鳴
いてる
ブロック塀には
今もストラ
イクの
的
穴を開けて
やるぞ
ひとり
心に決め
て
日が暮れるま
で
宿題やんなさいって
怒られて
時は流れてい
く
夢でも見てるよう
に
夏の
匂いが 少
し名残惜しそうに
遠ざかる
幻なんかじゃ
ない
僕はこの世界
で
優しい手
にそっと
包まれ
て
いつしか大人
になった
怖い夢に
う
なされて目が覚め
た夜も
いつもそば
で抱
きしめて
くれた
人
時は流れてい
く
夢でも見てるよう
に
照れ臭
くって
ずっと言えないまんまの あ
りがとう
ブロック塀の
穴
あの時の嬉し
さ
今もま
だ
胸の奥
で
恥ずかしそう
に笑
う
行こう ま
だ見
たことの
ない季節
へ
キリギリスは歌うよ

