才能なんて
ないよ
そんなのとっくに気づいて
いた。
気づかないふりして、
頑張っている自分に
たぶん、酔って
いた。
自分より下の
奴が讃えられて
無性に腹が
立った。
でも、いつか報われるって、
信じてる
自分が好きだった。
どうせ、
この曲も売れません。
褒められることも
なく、叩かれること
もなく、明日には
忘れられます。
でも、もし、この曲
が売れて、僕は、
一食分だけでいいから
音楽でご飯を食べたい。
そのご飯は、たぶん、
宇宙一おいしい
だろうね。
誰にも
聴かれぬ
音楽なんてただの
音でしかない
のよ。
他人の評価ばっか気に
してんだ。レッテル
貼り付けて生き
てる。
どれだけ頑張ったって
結果がないなら
誰も見向きは
しないだろ?
曲名なんかあったって
知られなきゃただの文字で
終わる。
この曲に曲名
はない。僕に
才能はない。
普通なんだよな。
多分この
生活が続く
だろう
特別な何かに
なりたいけど、
特別な何か
がなかった。
少し褒められた
時の喜びが
まだ消えないで
痕に残った。
もう一回もう
一度、をずっと
求めてる。
あー私、
本当欲張りだな。
一食分が満た
されたら、二食
三食ってどん
どん欲しくなっちゃって。
でも、まだ、全然
足りなくて、
このままずっとずっと腹
を満たしていたいの。
なんて、思っちゃうのは、
私が、
人間だからかな。
誰かに
聴かれた音楽
だって忘れちゃ
音でしかないん
だよ。
どうせ、聴き飽きたら捨て
るんだ。
所詮その程度の音楽
だ。
誰かにってなんだよ。
誰に歌ってんだよ。
何を伝え
たいんだ!
わかんない。
全部
やめよう。
もう好きな
ことさえ嫌い
になり
そうだ。
単純な歌詞に
リズムに音程。
薄っぺらい
声で創った音は、
ありきたりだ。
こんな音楽。
忘れられて、当
然だ。
消耗品
でした。
私も音楽も全部
ぜんぶ。
忘れられるさ。
忘れないで。
誰にも
聴かれぬ
音楽なんてただの
音でしかない
のよ。
他人の評価ばっか気に
してんだ。レッテル
貼り付けて生き
てる。
どれだけ頑張ったって
結果がないなら
誰も見向きは
しないだろ?
それでも
この曲に曲名を、誰か
聴いてくれ、
私の音楽を。
この曲に
曲名はない。僕に
才能はない。
