眠くなるような
はやさで
水玉を蹴散らしてく
揺れるワイパーを
見ながら
遅刻のいい理由考える
憂うつな朝の渋
滞の中で
横にならんだTA
XI
後ろにひとり
座っているのは
君によく似た
人
静かな雨に
声も出せず
胸だけが高
鳴り
くもったガラスを
手のひらで拭いて
横顔を見て
いた
何十mか
先の方
誰かが事故おこしてる
僕も君に似
た人も
ナメクジみたいに
進んでゆく
遠くにそびえる
真新しい building
かすんでる最上
階
あの頃あんなの
なかったなんて
心で話して
る
静かな雨に閉
じ込められ
甘い妄想にひ
たる
ほんの数分間の
ランデブーが終わってく
なごり惜しそうに
窓を開けて目で
追いかけても
そこには誰もい
ない
うすく光の漏れる
空を見上げ
交差点を曲が
る
